コーヒードリリングを始めるためには、ドリルドライバーという工具が必要です。
しかし、世の中にはドリルドライバーと似たような工具が沢山あります。
初見ではなかなか区別がつかないのではないでしょうか。
(私も、初めてドリルドライバーを購入したときは、なかなか区別がつきませんでした。)
この記事では、そっくりな工具たちとドリルドライバーの見分け方を紹介します。
ドリルドライバーとそっくりな工具たち
「ドリルドライバー」という名前は、「ドリル」と「ドライバー」という言葉が合わさってできています。
そのため、ドリルドライバーは「穴あけ」と「締め付け」の両方の機能を持っています。
二つの機能を併せ持っているため、似た様な工具が沢山あります。
代表的なものを下に挙げました。
1. 「穴あけ」機能に特化
電気ドリル
「穴あけ」に特化した電動工具。
回転数がMAX3,000rpm程度と非常に早いものが多く、素早く穴をあけることができます。
ドリルドライバーと違い、クラッチ機構がありません。そのため、ネジを締めると負荷がかかり過ぎ、ネジ穴がなめてしまう事もあります。よって「締め付け」には不向きです。
硬い材料に穴をあけたり、穴あけを沢山するような本格的なDIYを嗜む人に向きの工具です。
「振動ドリル」と記載されているものは、コンクリなどの材料にも穴を開けられます。
MAX時の回転数が高すぎたり、大型なので両手が必要だったりと、コーヒードリリングには不向きです。
2. 「穴あけ」と「締め付け」機能の両立
ドリルドライバー
IKEA: FIXA 14.4V
「穴あけ」と「締め付け」の両方をこなせる電動工具です。
ある程度以上の価格帯であれば、300〜400rpm程度の低速回転モードと、1,000〜2,000rpm程度の高速回転モードの2つを持っています。
それぞれ、低速=「締め付け」目的、高速=「穴あけ」目的に使われることが多いです。
基本的にクラッチ機構をもっており、ネジ締めの際にネジ穴に負荷をかけにくい機能があります。
家具の組み立てや、DIYでの穴あけなど、家庭でも広い用途に使えます。
一家に一台あると、非常に便利な電動工具です。
コーヒードリリングに適した回転速度とトルクを併せ持っており、コーヒードリラー必携のアイテムです。
派生機として「振動ドリルドライバー」という、コンクリ等にも穴をあけられるタイプもあります。
基本的に「振動モード」「通常モード」を切り替えることができるので、こちらもコーヒードリリングに使用可能です。
電動ドライバー
EARTHMAN 4.8V コードレスドライバー
明確な区分けはありませんが、「ドリルドライバー」の低価格版のことを、総じて「電動ドライバー」と呼ぶ事があります。
特徴としては、クラッチ無し、スリーブチャック、バッテリー式なら電圧が7.2V未満、といったことが挙げられます。
ホームセンター等で数千円程度で売っていることもあり、簡単な家具の組み立てに向いています。
一方で、回転数が少なくトルクも低いため、穴あけなどには不向きです。
トルクが低い機種も多く、基本的にコーヒードリリングには不向きです。
コーヒー豆の硬さやコーヒーミルの粒度設定によっては、そもそも回転させられないものも多いです。
回転させられたとしても、回転速度が200rpm程度のものが多いので、手で回すのとあまり速度が変わりません。
コーヒードリラーには、やはりドリルドライバーを買う事をオススメします。
3. 「締め付け」機能に特化
インパクトドライバー
回転方向に打撃を与えることで、ネジやボルトを強いトルクで締め付けることができる電動工具です。
チャックは六角軸ビット用のスリーブチャックで、丸軸のドリルは使用できません。
負荷がかかると打撃が発生するため、コーヒーミルのシャフトを痛める可能性があります。
打撃時の騒音も大きく、コーヒードリリングには不向き。
見た目や価格がドリルドライバーにそっくりなので、間違えないようにご注意ください。
まとめ
ドリルドライバーとその他の電動工具の違いがおわかり頂けたでしょうか。
特に、インパクトドライバーは見た目やサイズが似ているため、とっても間違え易いです。
ご購入の際は、しっかり機種を確認して、間違えのないように選んでくださいね。