ドリルドライバーで、手挽きのコーヒーミルを電動化。
手挽きコーヒーミルのお手軽さと、電動コーヒーミルの楽さを兼ね備えた、新しいコーヒーの挽き方。
それがコーヒードリリングです。
コーヒードリリングの歴史
2007年、アメリカで「Shapeways」という3Dプリンティングサービスが開始されました。
このサービスには、誰かがアップロードした製品を他の方も購入できる、マーケットプレイスという機能がありました。
2012年、私たちcodgetはこのマーケットプレイスで、五角形のシャフトのコーヒーミルとドリルドライバーを繋ぐための、「コーヒーミルアダプター」を発売。
新しいコーヒーの挽き方、「コーヒードリリング」の提案はここから始まりました。
SHAPEWAYS(米)で販売しているCDP-L
コーヒーミルアダプターは、当初はアメリカやヨーロッパなど、国外のコーヒーギークを中心に広まりました。
そして現在は、量産モデルの国内販売に伴い、日本でもコーヒードリリングが広まりつつあります。
コーヒードリリングの特徴
コーヒーを挽く時間が大幅短縮!
ドリルドライバーのパワーで、短時間で楽々コーヒーが挽けます。
ペーパードリップ用の中細挽きなら、手挽きの約1/3の時間。
エスプレッソ用の極細挽きなら、約1/5の時間で挽けてしまいます!
グラフ:手挽きとコーヒードリリングの挽き終わり時間比較
使用豆:UCC社 キリマンジャロブレンド
挽いた量:12g(ペーパードリップ約1杯分)
使用ミル:ポーレック社コーヒーミル
ドリルドライバー:IKEA社 FIXA14.4V (低速モード:300rpm)
手挽き速度:60rpm(1秒間に1回転)
お手入れらくらく!
電動コーヒーミルはコーヒーを挽く臼やホッパーと、それらを回すモーターや歯車などの駆動部が、一つのボディに収まってしまっています。
水洗いはもちろんできないし、分解してミルの刃を掃除するのも一苦労。
いつも古いコーヒーの粉が残ってしまいます。
コーヒードリリングなら、コーヒーに触れるのは手挽きコーヒーミルの部分だけ!
構造が簡単なので手軽に分解掃除できますし、丸洗いできるタイプだってあります。
お手入れが簡単なので、いつでも雑味のないコーヒーを楽しめます。
コードレスなのでどこでも挽きたてを楽しめる!
コーヒーを挽くのには、意外と電力が必要。
そのため電動コーヒーミルは、電源コードに繋げる据え置きタイプがほとんど。
貴重なキッチンのスペースを専有してしまいます。
それに、電源の無い場所では使えません。
コーヒードリリングなら、ドリルドライバーを使うので、いつでもどこでもコーヒーが挽けます!
ドリルドライバーはバッテリー式が主流。元々がパワーを必要とする工具なので、コーヒーを挽くのに十分なパワーのバッテリーを備えています。
キッチンでも、さっと取り出して、さっとコーヒーを挽けるのがとっても便利。
電源のないアウトドアでも、沢山のメンバーに楽々と挽きたてコーヒーを淹れることができるんです。
コーヒードリリングに必要なものはコレ!
コーヒードリリングに必要なものをご紹介します。
手挽きコーヒーミル
選んで欲しいのは、コーヒードリリングに向いたコーヒーミルです。
基本的には、コーヒーミルアダプターが対応している下ネジ型のコーヒーミルをお勧めします。
特にハリオ社のセラミックスリムMSS-1TBやポーレクス社のコーヒーミルは手にも馴染みやすくドリリングに最適です。
ハリオ社のセラミックスリムMSS-1TB
ポーレックス社 コーヒーミル
また、対応する六角ナットやソケットビットを探せる上級者の方は、上ネジ型のコーヒーミルも選択肢に上がります。
ハリオ社 セラミックコーヒーミル ・スケルトン
上ネジ型の場合、ドリリング後には必ず「カジリ」が発生します。これは、六角ナットがシャフトにきつく締まりすぎて、手では取れなくなるという現象です。
ですので、お手入れのためにスパナも用意しましょう。
ドリルドライバー
コーヒードリリングに必要なのは、「ドリルドライバー」という電動工具です。
「穴あけ」と「締め付け」の両方の機能があり、ビットを取り付けるチャックが「ドリルチャック」になっているのが特徴です。
「電動ドライバー」「電気ドリル」「インパクトドライバー」など、名前も見た目も似たような工具が多いので、ご注意ください!
参照:ドリルドライバーと電動ドライバーって何が違うの?似たような工具との違いはココ!
選ぶときは、パワーが大事!
電圧が低く、トルクが小さいモデルでは、コーヒー豆が挽けずに回転が止まってしまうこともあります。
目安として、電圧が7.2V以上のものを選びましょう。
パワフルなドリルドライバーがあれば、家具の組み立てやDIYでもとっても便利。
できれば10.8V以上のタイプを選ぶことをお勧めします。
BOSH社のIXO5でコーヒードリリングができた、という報告はみかけますが、基本的に小型の電動ドライバーは不向きです。
参照:ドリルドライバーをパワーで選ぼう!「トルク」と「電圧」とは。
電源コードのタイプ、バッテリーのタイプ、それぞれ良いところがありますが、基本はリチウムイオン式バッテリーのコードレス・ドリルドライバーをお勧めします。
どこでも手軽に使えるのがやっぱり便利です!
参照:バッテリー式とコード式、どっちがおすすめ?ドリルドライバーの選び方
参照:ドリルドライバーのバッテリーは何がオススメ?リチウムイオン電池とニカド電池
コーヒーミルアダプター
わたしたち「codget」では、
- 五角形シャフトのコーヒーミル用のCMAD-P1
- ポーレックス 社コーヒーミル・お茶ミル専用のCMAD-R1
の2つを販売しています。
(ハリオ社セラミックスリム等、五角形のシャフトのミル用)
(ポーレックス社 コーヒーミル・お茶ミル専用 )
一般的な工具とちがい、食器に使われる高級ステンレス製です。
安心してコーヒードリリングにご使用いただけます。
ご使用のコーヒーミルに合わせてお選びください。
レッツスタート!コーヒードリリング
コーヒードリリングの魅力、あなたにも伝わったでしょうか?
ここまで読んでいただいたあなたは、もう立派なコーヒードリラーの一員です。
コーヒードリリングのフィールドは無限。
ご自宅のキッチンで、BBQで、登山で、海で、挽きたてコーヒーの世界をぜひ楽しんでください!